第25話 嘘か本当か、見極めるのは己自身。



























何時も人の事ばっかりで、自分の事は何も言わない人。

だけれども、彼は全てを言ってくれていると思っていた。

騙されている事なんて知らずに・・・。


『お兄ちゃん・・・・・・っ』

『どうした?キラ』


兄と呼んでも兄のそぶりをしてくれる、血のつながっていない兄。


『あのねっ…僕ね……っ』


自分の嬉しい事をアスランに報告する。

アスランは一緒になって笑ってくれる。


『そう。良かったね、キラ』


でも、何時しかわかってた。

その笑顔は君の本心からではない事を。


『うんっっ』


ニッコリ笑う僕のこと、どう思っていたんだろう・・・?


『……』


アスランは黙ってしまう。


『あすらん・・・?』


気になって呼びかけると、アスランははっとした表情になった。


『なに?キラ』


嫌なのかな?

ふと、そんな感覚に襲われた。


『キラ。大丈夫だよ。そんなに怖がらないで』

『怖がってない』

『震えてるよ…?』


怖い?アスランを?アスランの事を…?

違う……。違う…………。


『キラ?』

『アスランは僕の事嫌い?』

『好き…だよ』


あ、またなんかうつむいた。

どうして?なんで?……僕には、解らない。









































「アスランは僕に会いたくないの……?」


会いたいのかどうかがすごく今、気にしてる。


「……どうして、何も言ってくれないんだろう?」


失うのが怖い。

のぞかれるのが怖い。

突き放されるのが怖い。


「……会いたい」





































「アスラン。やっと来たのか」


ヒダカは小さく笑みをこぼした。


「ヒダカ……すみません。オーヴを巻き込んでしまったのは、俺の責任です」

「いやいや。大丈夫だ。ところで、キラは一緒じゃないのかね?」

「……すみません。キラとは、会っていないんです」


アスランは小さく呟いた。


「……………まぁ、いい」

「良くないですよ!キラは…っ……弱点を突こうと!奴らは…!」」


ニコルは怒鳴る。


「しょうがない。アスラン。責任とってキラを救い出してくれ」

「・・は?」


アスランはぽかんっと口をあけている。


「その間は我らが足止めをする。だから、君はキラを助けてくれ」

「え、あ、いや、ちょ、ちょっとまってください!!!」


アスランは戸惑う。


「………俺が…キラを―――――?」


そんなのは絶対無理だ。

俺は、キラを救う事なんて出来ない。







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星凪聖夜ですーーーーっ
第25話!第25話!次で26話です!!!
短くてごめんなさい。本当に。
スランプみたい。書きたいんだけれど。
頑張ります。色々と。。